最近はまってること BYえいみいさん



お前の

好きなこと     嫌いなもの

好きな場所     言葉     

思い出       趣味や癖



なんだっていい

なんだって知っていたい

お前のすべて



「直江〜、終わった?」

「はいはい」

俺がソファーごしに呼ぶと、直江はにっこり微笑んでやってきた。

手には小説。

直江の好きな作家の新刊。

最近の俺の趣味は、直江の買ってきた本を朗読してもらうこと。

「後片付け、ありがと」

「いえいえ」

直江は隣にすわって、料理美味しかったですよとこめかみにキス。

俺は嬉しくてへへっと笑う。

「さて、どこからでしたっけ?」

「主人公が旅行にでたとこ」

「ああ・・・」

ペラペラ本をめくり、ここですね、と直江。うん、と俺。

やさしく笑って、直江が本を読み始める。

低くてここちいい声。

俺はちょっとテレながら直江の肩にもたれかかって、やがてじっと聞き入る。

大好きな直江の、好きな小説。

嫌いになれるはずがない。

ほんとは時々直江が本から目を上げて、俺に微笑んでキス一つ。

落としてくれるからこの時間が好きなんだけど。

「・・・なんですか?」

「なんでもねえよ」

それは秘密。






あなたの

好きなこと     嫌いなもの

好きな場所     言葉     

思い出       趣味や癖



なんだっていい

なんだって知っていたい

あなたのすべて



「直江〜はじめちゃうぞ」

「はいはい待ってください」

隣に座ると、高耶さんはさっそく再生ボタンを押す。

待ちきれないらしい。

気付かれないようにそっと笑う。

最近の二人の習慣は、週末に高耶さんの好きな映画を見ること。

高耶さんの好きなものはすべて。

知っていたい。共有したい。

「あなた、本当にこの映画のシリーズ好きですねえ」

「いやほんとおもしろいんだって!」

お前もはまるから、と真面目に言ってくる彼が愛しくて、ちゅっと唇に口付け一つ。

「….!」

彼は一瞬止まって俺を見つめてから、また一瞬で赤くなる。

怒らせたかなと誤ろうとすると、

「・・・お返し!!」

チュッとキスを返された。

「高耶さん・・」

「さ〜っ映画映画!」

耳まで赤くして画面に見入ったふりをする。またそっと笑って。

「そうですねえ」

肩に手を回すと、嬉しそうにもたれかかってくる。

素直に甘えてくれる時間。

本当はそれが嬉しくて映画を見るのだけれど。

「・・・なんだよ?」

「いいえ、なんでも」

もうしばらく秘密にしておこうか。


うはー(^o^) あま〜い♪ これです、これですよ! 砂吐くようなあまあまというのは!
そうですよね、好きな相手の事なら、どんな些細なことでも知っておきたいですよね。
それがお互いに、というのがほんわかしていて良かったです♪
えいみいさん、素晴らしい作品をありがとうございました♪

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