「リクエスト」 BYメイシャンさん


この冬最後の雪が降った。
待ち合わせに遅れてしまった直江は、すっかり拗ねてしまった高耶の手をとった。

直江は冷たく冷え切った高耶の手を両手で包み、そっと開いて、はあぁっと息を
かける。
そのまま爪先に唇を押し当て、目を閉じた。

高耶は、一瞬、手を引こうとしたが、直江の、その祈りにも似た仕草が、許しを
乞うているように見えて、機嫌を直した。

少しだけ、イタズラ心が起きる。

「直江、俺はお前を許さない。」

「高耶さん・・・」

閉じていた目を開いて、心底困った表情を見せる直江をカワイイと思う。

「爪先だけじゃないんだ。寒いのは。だから、早く。」

「え・・?それは・・・」

直江が驚く。高耶がしてやったりと、微笑む。

両手を直江に掴ませたまま、少し伸び上がって、直江の鼻先にキス。そして、

「早くあっためてくれよ!」

「この冬最初の雪」も、「この冬最後の冬」もどっちも雰囲気がありますよね。そんな、「最後の雪」を
テーマに書いて下さいました(^o^) 高耶さんの手に、息を吹きかける直江!! うきゃっ。
なんか絵になるなる〜! どうも私は、高耶さんに膝を折る直江が好きらしいです。そして、さり気に
誘いかける高耶さん。あぁ、いいです。続きが見たいです(笑)
メイシャンさん、またも素敵な作品を、ありがとうございました!!
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