「アフタヌーンティー」  BY橘由衣さん


「おい――、おいってば!」
「あ、高耶さん。」
「珍しいな。お前がそんなにぼうっとしてるなんて。どうしたんだ?」
「思い出していたんですよ。」
「何を?」
「昔のことですよ。」
「いつの?」
「いつも、あなたと一緒だったんだなあと思いまして……。本当に、いつも私はあなた
と一緒だったんですよね。いつのことを思い出しても、今生を除けば、あなたがいる
んですよ。」
「そうだな。」
「長かったはずなのに、本当にあっという間のような気がします。」
「オレは仰木高耶で一回リセットをかけたせいか、今生の記憶とそれ以前の記憶
が微妙にずれるんだよ。……でも、なんだかお前と一緒にいた時の記憶だけ、ひどく
鮮やかなんだ。どうしてだろう。」
「なんか、嬉しいですね。私もあなたがいない時の記憶ってひどく曖昧なんですよね。
やっぱり私たちは二人でひとつなんですよ。」
「お前、それ自分で言ってて恥ずかしくない?」
「どうしてですか?こんな嬉しいことはないじゃないですか?」
「はあーっ。やっぱりお前は恥ずかしいやつだよ。」
「――高耶さん! ちょっとひどくないですか?」
「どこが?」
「高耶さん!」
「しょうがないやつだなー。仕方がないからオレが面倒見てやるよ。」
「……高耶さん。」
「直江、愛してるよ。」
「高耶さん!」
「うわーっ、わかったから寄るな。暑苦しい。」
「やっぱりあなたは、ひどい人だ〜。」
「よしよし、泣くんじゃないぞ。キスしてやるからな〜。」
「高耶さ〜ん。」
「だから〜、くっつくなってば〜。」



わー♪ ありがとうございますっ。入会早々、頂いてしまいましたっ。
高耶さん達の場合、生が長すぎて、昔を振り返るのも大変そうです。その膨大な記憶の中、常に愛しい
人が側にいて、なおかつその愛しい人といた時間が何よりも輝いているというのは、とても素敵な事です
よね! これからも二人でたくさんの思い出を作っていってもらいたいものです(^^)
橘由衣さん、ありがとうございました〜vvv
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